「取れる」より先に「取り返されるか」を見る
先手の銀が5五にあり、後手の歩を6四と5四のどちらでも取れる局面です。取る駒は同じ歩ですが、その後の結果は同じではありません。
盤面は先手側から見た向きです。上の数字が筋、右の数字が段を表します。
この局面では、5二の飛車は6四の銀を取り返せません。
銀と歩の交換になり、価値の高い銀を失います。
点数は絶対ではありませんが、迷ったときの比較に使えます。駒を取る前に、そのマスへ相手の飛車・角・金銀が利いていないかを確認しましょう。
王手されたら、逃げる・取る・遮る
後手の飛車が5一から先手玉へ王手しています。王手中は攻める手を考える前に、王手を解消できる手だけを探します。
- 玉を逃がす相手の利きがない安全なマスへ玉を動かす。
- 王手駒を取る取った後も自玉が王手にならない場合だけ選べる。
- 利きを遮る飛車・角・香の離れた王手なら、途中へ駒を移動または打つ。
この局面では3番目の「遮る」を使います。桂馬の王手や隣からの王手は、途中へ駒を置いても止められません。
敵陣へ入った歩は「と金」にして働かせる
先手の歩が5四から5三へ進むと、相手側の3段に入ります。この手では「成る」「成らない」を選べます。
後ろや横へは動けません。
金と同じ動きになり、相手陣で残りやすくなります。
成った駒を相手に取られると、成る前の駒として相手の持ち駒になります。歩と香が最終段へ進む手、桂が最終2段へ進む手は強制的に成ります。
一手問題:持ち駒の金をどこへ打つ?
先手番で、持ち駒は金1枚です。後手玉をこの一手で詰ませる場所を考えてください。
先手の持ち駒:金1
答えと詰みの理由を見る
5二へ金を打つと詰みです。
- 金が4一・5一・6一・4二・6二を利かせ、玉の逃げ道をなくします。
- 玉が5二の金を取ろうとしても、5三の歩が5二を守っています。
- 金の隣からの王手なので、間へ合駒をして遮ることもできません。
CPU対戦はテーマを1つ決めて使う
一局ですべてを直そうとせず、対局ごとに確認する項目を1つだけ決めると、失敗の理由が見つけやすくなります。
駒の動きと王手
動きガイドをONにし、指す前に行ける場所を予想します。相手の王手を毎手確認します。
取り返されるか
相手駒を取る前に、そのマスへ相手のどの駒が利いているかを1つ探します。
持ち駒と成り
双方の持ち駒を毎手確認し、敵陣へ入れる駒は成った後の動きまで比べます。
相手の次の一手
候補手を指す前に、相手の王手・駒取り・持ち駒を打つ手を1つずつ予想します。
「1手戻す」を使える局面では、最初に選んだ手と別の候補を試し、どの駒を失ったか、王手が続いたかを比べてください。
BEFORE YOU MOVE
指す前の5秒チェック
- 王手:自分の玉はいま王手されていないか
- 取り返し:移動先へ相手の駒が利いていないか
- 相手の狙い:次に飛車・角や持ち駒で王手されないか
- 成り:敵陣へ入る手、敵陣から出る手で成れる駒はないか
- 持ち駒:盤上の移動より良い駒打ちはないか