LESSON 1

「取れる」より先に「取り返されるか」を見る

先手の銀が5五にあり、後手の歩を6四と5四のどちらでも取れる局面です。取る駒は同じ歩ですが、その後の結果は同じではありません。

盤面は先手側から見た向きです。上の数字が筋、右の数字が段を表します。

先手番
5四の歩は5二の飛車に守られています。銀で取ると、次に飛車で銀を取り返されます。
6四の歩を取る飛車の筋から外れる

この局面では、5二の飛車は6四の銀を取り返せません。

5四の歩を取る飛車に取り返される

銀と歩の交換になり、価値の高い銀を失います。

駒の価値の目安歩 1香 3桂 3銀 5金 6角 8飛 10

点数は絶対ではありませんが、迷ったときの比較に使えます。駒を取る前に、そのマスへ相手の飛車・角・金銀が利いていないかを確認しましょう。

LESSON 2

王手されたら、逃げる・取る・遮る

後手の飛車が5一から先手玉へ王手しています。王手中は攻める手を考える前に、王手を解消できる手だけを探します。

先手番
6八の金を5八へ動かすと、飛車と玉の間を遮って王手を解消できます。
  1. 玉を逃がす相手の利きがない安全なマスへ玉を動かす。
  2. 王手駒を取る取った後も自玉が王手にならない場合だけ選べる。
  3. 利きを遮る飛車・角・香の離れた王手なら、途中へ駒を移動または打つ。

この局面では3番目の「遮る」を使います。桂馬の王手や隣からの王手は、途中へ駒を置いても止められません。

LESSON 3

敵陣へ入った歩は「と金」にして働かせる

先手の歩が5四から5三へ進むと、相手側の3段に入ります。この手では「成る」「成らない」を選べます。

先手番
移動前:5三へ進むと、相手側の3段へ入ります。
後手番
成った後:と金は金と同じ6方向へ動けます。
歩のまま前へ1マス

後ろや横へは動けません。

と金前後・横へ動ける

金と同じ動きになり、相手陣で残りやすくなります。

成った駒を相手に取られると、成る前の駒として相手の持ち駒になります。歩と香が最終段へ進む手、桂が最終2段へ進む手は強制的に成ります。

LESSON 4

一手問題:持ち駒の金をどこへ打つ?

先手番で、持ち駒は金1枚です。後手玉をこの一手で詰ませる場所を考えてください。

先手番

先手の持ち駒:金1

後手玉の周囲と、金を打った後にその金を守る駒を確認します。
答えと詰みの理由を見る
後手番
答えは5二金打ち。金が周囲の逃げ道をふさぎ、5三の歩が金を守るため玉で取れません。

5二へ金を打つと詰みです。

  • 金が4一・5一・6一・4二・6二を利かせ、玉の逃げ道をなくします。
  • 玉が5二の金を取ろうとしても、5三の歩が5二を守っています。
  • 金の隣からの王手なので、間へ合駒をして遮ることもできません。
1. 王手になるか2. 玉は逃げられるか3. 王手駒を取れるか4. 合駒できるか
PRACTICE

CPU対戦はテーマを1つ決めて使う

一局ですべてを直そうとせず、対局ごとに確認する項目を1つだけ決めると、失敗の理由が見つけやすくなります。

Lv.1

駒の動きと王手

動きガイドをONにし、指す前に行ける場所を予想します。相手の王手を毎手確認します。

Lv.2

取り返されるか

相手駒を取る前に、そのマスへ相手のどの駒が利いているかを1つ探します。

Lv.3

持ち駒と成り

双方の持ち駒を毎手確認し、敵陣へ入れる駒は成った後の動きまで比べます。

Lv.4–5

相手の次の一手

候補手を指す前に、相手の王手・駒取り・持ち駒を打つ手を1つずつ予想します。

「1手戻す」を使える局面では、最初に選んだ手と別の候補を試し、どの駒を失ったか、王手が続いたかを比べてください。

BEFORE YOU MOVE

指す前の5秒チェック

  1. 王手:自分の玉はいま王手されていないか
  2. 取り返し:移動先へ相手の駒が利いていないか
  3. 相手の狙い:次に飛車・角や持ち駒で王手されないか
  4. 成り:敵陣へ入る手、敵陣から出る手で成れる駒はないか
  5. 持ち駒:盤上の移動より良い駒打ちはないか

盤面で試してみよう

まずはLv.1で、相手の駒を取る前に「取り返されないか」を確認する一局から始めましょう。

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